
参考書選びは受験生における永遠の悩みですよね。ネットで調べてもサイトによっておすすめしている参考書が違うことがよくあります。
今回はそんな悩みに応えるべく「購入しておけば間違いない古文の参考書・問題集」を計15冊紹介します!1冊1冊に特徴やレベルも書いてあるのでぜひ参考にしてください。
■目次
古文入門 読解と演習23

まず紹介するのは草土力著『古文入門 読解と演習23』です。
近世の比較的わかりやすい文章から、古代の独特な文章まで幅広く扱っているので、入門レベルの人が最初の1冊として使ったり、古文嫌いの人が古文嫌いを治すのにもってこいです。
各問題で以下のような様々な理解を助けてくれる工夫がされています。
・辞書でチェック:品詞別に活用形から派生語まで、重要古語などに注目して理解を促してくれます。
・ピックアップ:辞書的な意味だけでは分かりにくい語句に着目して、語源的な広がりや派生語を解説しています。
・ゼミ:文法以外の背景的知識の説明をしています。
・ブレイク:後日談的な内容を解説していて、古文への興味を抱かせてくれます。
・文法ノート:設問を解くのに役立つ文法事項を拾い集めて、必要な文法知識を補っています。
この問題集で文章をじっくり読み込んで、単語の意味や品詞を確認する癖をつけましょう。
富井の古典文法をはじめからていねいに

次に紹介するのは富井健二著『富井の古典文法をはじめからていねいに』です。
全6章で構成されていて、各章の内容は以下の通りです。
2章:助動詞
3章:助詞
4章:副詞
5章:語の識別
6章:敬語
古文が苦手な人や、一から古文を学び始める人でも嫌にならないで読めるように会話調で丁寧に書かれています。
また、古典文法を暗記する為のCDも付いていて、楽しく古典文法を暗記していくことが出来ます。
短い時間でとにかく文法事項をマスターしたい人にもってこいの参考書です。
大学入試 全レベル問題集 古文

次に紹介するのは伊藤 紫野富著の『大学入試 全レベル問題集 古文基礎レベル』です。
こちらは4つのレベルからなるシリーズの最初のレベルです。
古文の5ジャンル((説話・物語・日記・随筆・評論)の中から厳選した10問を収録しています。主な特徴は以下の通りです。
・「読解ルール」:古文の全ての問題に通じる読解ルールを学べます。
・「作品解説」:文学史の知識を膨らませることが出来ます。
・「文法まとめ」:各講の文法をまとめて整理しています。
このシリーズは解説がとにかく詳しいです。古文をこれから始める人なら上の参考書を使い問題演習用として活用するのがおすすめです。
マーク式基礎問題集 古文

センター形式の演習をしたい人や、一通り覚えたので問題を解き始めたいという人に最適なのが『マーク式基礎問題集 古文』です。
有名作品から15問収録されています。
難易度は実際のセンターよりは易しめで、収録されている問題は素直なので、文法知識などを確認するのにもってこいです。
解答では、本文の横に日本語訳が書かれているので、復習しやすいのも特徴です。
実際に古文のセンター過去問に手を出す前に活用するのがおすすめです。
マドンナ古文

読解をする際に覚えた文法をどう使えば良いのかを初心者にも分かりやすく解説してくれる参考書が、萩野文子著『マドンナ古文』です。
1冊で古文を読む上で必要となる古典文法を徹底的に学ぶことが出来ます。
ただ、文法問題を解けるようになるための参考書ではなく、あくまでも長文を読めるようになるための参考書です。その為、文法問題を出来るようになりたい人は不向きです。
とにかく長文を読めるようになりたい人にはおすすめの参考書です。
マドンナ古文の効果的な使い方については、以下の記事にまとめているので合わせてご覧下さい。
富井の古文読解をはじめからていねいに

次に紹介するのは富井健二著の『富井の古文読解をはじめからていねいに』です。
富井先生とネコの対話形式で講義が展開されています。授業を聞いているような感覚で読めて堅い文章が苦手な人でも読みやすいように工夫がなされています。
内容としては、古文の読み方を理解する上での最低限の知識が揃っています。
単元ごとに練習問題がついているので覚えたことをすぐに確認できるのも魅力の1つです。
レベルとしては、文法は覚えたけど長文になると全然読めないという人向けで、センター対策として使いやすいです。
古典文法の勉強をしたけど長文が読めない人や背景知識を深めたい人におすすめの参考書です。
古文上達 基礎編 読解と演習45

次に紹介するのは仲光雄 著『古文上達 基礎編 読解と演習45』です。
タイトルの通り問題が45題載っていて、文法を身につけたばかりの人がセンター演習をする前にして欲しい問題集です。
構成としては、以下の4つから構成されています。
・詳しい解説である「集中講義」
・知識確認の為の「練習問題」
・学んだ知識の確認と読解力が身につく「実践問題」
内容の理解は「集中講義」で、復習の際には要点がまとめられている「まとめ」を活用できるので、かなり使いやすいのが特徴です。
また、解答解説が非常にしっかりとしている為、基礎を身に着けるにはもってこいの問題集です。
大学入試 全レベル問題集 古文センター試験レベル

伊藤 紫野富著『大学入試 全レベル問題集 古文 2センター試験レベル』
タイトルの通りセンターレベル問題集で、センター試験古文の対策に最適な過去問を10問厳選して収録しています。
効率良く勉強を進めていく為に、以下の要素が組み込まれています。
・「古文ジャンル解説」「学習テーマ」:古文の5ジャンルの対策を掴めます。
・「読解ルール」:古文の全ての問題に通じる読解ルールを学べます。
解説もしっかりとしていて、センター受験者必見の問題集です。
大学入試 全レベル問題集 古文私大標準レベル

続いて伊藤 紫野富著『大学入試 全レベル問題集 古文私大標準レベル』です。
日東駒専・産近甲龍レベルの私大の過去問を12問収録しています。
効率良く勉強を進めていく為に以下の要素が組み込まれています。
・「古文ジャンル解説」「学習テーマ」:古文の5ジャンルの対策を掴めます。
・「読解ルール」:古文の全ての問題に通じる読解ルールを学べます。
・「作品解説」:文学史の知識を膨らませることが出来ます。
解説も詳しいので演習量を積む目的で難関大学を受ける人にもおすすめ出来る問題集です。
古文上達 読解と演習56

次に紹介するのが小泉貴 著『古文上達 読解と演習56』です。
「入門編」「基礎編」「演習編」の3部構成となっていて、それぞれのレベルは以下の通りです。
・基礎編:入試問題よりも易しめの問題が30題収録されています。
・演習編:入試問題と同レベルの問題が26題収録されています。
演習問題の解答は別冊になっていて、非常に詳しく書かれています。その為、疑問を残すことなく進めていくことが出来ます。
問題集全体の難易度は高めで、センター試験で8割程度取れる人でないと難しいと感じるでしょう。
早慶や難関国公立大を目指す人におすすめの問題集です。
大学入試 全レベル問題集 古文私大上位・私大最難関・国公立大レベル

私立大学の過去問12問と、国公立大学の過去問2問の計14題を収録している問題集です。
・「古文ジャンル解説」「学習テーマ」:古文の5ジャンルの対策を掴めます。
・「読解ルール」:古文の全ての問題に通じる読解ルールを学べます。
・「作品解説」:文学史の知識を膨らませることが出来ます。
・「チャレンジ問題」:記述問題の対策が出来ます。
MARCHや早慶、国公立で二次試験に古文の必要な大学を受験するのならやっておいて損はないでしょう。
このシリーズの他の本と同じく解説がしっかりしているのが嬉しいポイントです。
難関大突破 究める古文

タイトルからしてとても難しそうな問題集です。
難関大の問題を解く上での様々な要素を解説しています。
難関大の古文の読解の手順から品詞分解の方法など幅広く扱っています。単に設問の答えだけではなくて、設問の背景まで解説してくれているのが魅力です。
少し癖の強い問題が多いため、難関私大を目指している人向けの問題集です。
読んで見て覚える重要古文単語315

見出し語索引が分かりやすく、使いやすい古文単語帳です。語数も315語と満足できるボリュームです。
単に古文単語の意味だけではなく、語源などがイラスト付きで載っているので深く理解しながら覚えていくことが出来ます。
また、見出し語の他に関連語が載ってあるため、複数の単語をまとめて覚えていくことも可能になっています。
古文単語だけでなく、古典文法や和歌、古文常識などにも幅広く触れられるのも魅力の1つです。
センター試験だけの人や、中堅私立大学の人はこの単語帳で十分対応することが出来ます。
古文単語FORMULA600

次に紹介するのは、『古文単語FORMULA600』です。
600語の古文単語が収録されており、古文単語帳の中では圧倒的な内容量です。早慶志望、難関国公立の文系志望の受験生なら、この単語帳で語彙を増やしておくようにするといいでしょう。
また、センター試験カバー率99.2%という驚異的なカバー率を誇っているため、医学部受験生などセンター試験でなるべく高得点を取りたい人もこの単語帳を利用するといいでしょう。
構成としては、古文単語の意味と例文が載っているというシンプルなものになっています。
別売りでCDもあるので、効率的に古文単語を暗記していくことが出来ます。
実戦トレーニング古文単語600

かなり詳しく載っている古文単語帳です。見出し語439+関連語167+古典常識語が収録されています。
他の単語帳にはほとんど載っていないような単語まで載せてあります。
この1冊を完璧にしてしまえば、最難関大に出てくるような単語まで完璧に網羅することが出来ます。
ただ、大学によってはここまでのレベルの単語は出てこないので、このレベルまで覚えるかは自身の志望校や古文のレベルを考えて判断しましょう。
まとめ

まずはしっかりと自分のレベルを見極めて、そのレベルにあった参考書をこの記事で選んでもらえればと思います!
他の科目の参考書や問題集も知りたい人はこちらの記事から探してみてください。
また、古文の勉強法を知りたい方はこちらの記事にまとめているので、ぜひ読んでみてください。