【振り回されるな!】受験に必要な倍率の知識と計算方法とは?

受験で気になる倍率の計算方法をご紹介! コラム



多くの人が、受験をする時に気になることのひとつが「倍率」だと思います。

「〇〇(学校名) 倍率」と調べる人も多いのではないでしょうか?

「ここの学校は倍率が低いから挑戦してみよう!」「この学校は毎年倍率が高いから受けるのをやめておこう…」「このくらいの倍率だったらいけそうかな!」など、受験生によっては倍率によって自分の志望校を変えることもあります。

そのくらい多くの受験生の志願状況を左右する「倍率」。

特に2021年の入試では、昨今の新型コロナウイルスの影響で、各学校の倍率が例年と比べて大きく変わる可能性があります。

自粛期間などの影響であまり受験勉強が捗らず、受験する学校のランクを下げようと考える受験生も増えるかもしれません。逆に、この期間をうまく利用して、自分の学力に自信を持てて、レベルの高めの学校に挑戦してみようとする受験生が増える可能性もあります。

どのような傾向になるのか本当にわからないので、予備校や各校が発表する数値・倍率に注目して、受験する学校を決めてみるのも良いかもしれません。

今回は、具体的な倍率の計算方法や倍率の種類などを説明していきます。

ぜひこの記事を参考にして、自らの受験校選びや志望校の決め方などに活用してください。

受験における倍率の意味合いとは?

大学受験における倍率の意味合いとは?

そもそも「倍率」とは、どのようなことを指すのでしょうか?

倍率は、基本的に「受験者数÷募集人数」のことをいいます。

例えば、ある学校の募集人数が「100人」と発表されていて、それに対して「300人」の受験生がその学校の入試を受験したとします。この場合は、「300(受験者数)÷100(募集人数)=3」となり、倍率は「3.0倍」ということがわかります。

この倍率の数値は、よくその学校の入試の難易度にも例えられ、「競争率」と呼ばれることもあります。

倍率がその学校の難易度をすべて物語っているとは一概には言えませんが、あるひとつの指標と見ることができるでしょう。

受験の倍率の種類

受験の倍率の種類

先ほどは、「倍率=受験者数÷募集人数」と説明しましたが、厳密にいうと、受験における倍率の種類は2種類あります。

ここでは、この2種類の倍率の違いを説明します。

志願倍率

まずは「志願倍率」です。

志願倍率は「志願者数÷募集人数」で表されます。

志願倍率は、学校に願書を提出して、その大学の入試を受験する権利を得た受験生に対する倍率のことです。例えば、願書を提出して受験したいですと言った志願者が400人いて、募集人数が200人の場合は、「400÷200=2」となって、志願倍率は「2.0倍」ということになります。

志願倍率=志願者数÷募集人数

実質倍率

志願倍率に対して、「実質倍率」というものも存在します。

実質倍率は「受験者数÷合格者数」のことを言います。

願書を提出したけど、もうすでに行く学校が決まって入試を受けない人や入試当日に風邪で受験できなくなった人などがいるため、志願者数と受験者数は異なってきます。また、主に私立の学校は、募集人数よりも合格者を多く出す傾向があるため、募集人数と合格者数も異なってきます。

上記の学校の例で状況を説明すると、志願者数が400人に対して、当日受験した人が380人。そして、募集人数が200人のところ、実際の合格者数は220人だったとします。そうすると、「380÷220=1.727…」となって、実質倍率は「1.73倍」となります。

ちなみに、実質倍率は受験者数と合格者数で計算されるため、入試が終了した後にしかわかりません。

実質倍率=受験者数÷合格者数

知っておくだけで便利な大学受験の倍率の計算方法とは?

大学受験の倍率の計算方法とは?

続いて、倍率の他に、合格者や落ちた人数などの計算方法を、具体的なパターンで数字を出して紹介していきます。

倍率の計算方法

最初の段落で説明したように倍率は、「受験者数÷募集人数」で表します。

ただ、「志願倍率」と「実質倍率」の2種類で分けられるため、それぞれで見る数値が変わってきます。

もう一度まとめると、

・志願倍率=志願者数÷募集人数

・実質倍率=受験者数÷合格者数

となります。

合格者数の計算方法

合格者数は「受験者数÷倍率」で計算できます。

例えば、K大学の入試の受験者数が360人、倍率が2.5倍であった場合、「360÷2.5=144」でK大学の合格者数は144人となります。

合格者数=受験者数÷倍率

落ちた人数の計算方法

落ちた人数は「受験者数ー合格者数」で計算できます。

上記のK大学の場合、受験者数が360人で合格者が144人ということがわかっているので、「360ー144=216」でK大学の落ちた受験生は216人いることがわかります。

落ちた人数=受験者数ー合格者数

受験者数の計算方法

仮に受験者数がわからなかった場合も、計算によって受験者数を求めることができます。

受験者数は「合格者数×倍率」で計算できます。

例えば、Q大学の入試結果により、合格者が180人、倍率が1.75倍ということがわかっています。この時Q大学の受験者数は、「180×1.75=315」で315人ということが計算でわかります。

受験者数=合格者数×倍率

何人に1人合格するのか?

仮に倍率がA倍だとすると、A人のうち1人受かると考えることができます。

例えば、倍率が4.0倍のP大学は、4人のうち1人が受かると言えます。

何人に1人落ちるのか?

仮に、先ほどと同じように倍率がA倍だとすると、A人のうち(Aー1)人落ちることになります。

上記のP大学の場合、倍率が4.0倍なので、「4ー1=3」で3人落ちることがわかります。

「1.0未満」の倍率ってどういう意味?

1.0未満の倍率の意味は?

ごく稀に倍率が1.0未満で表示されることがあります。これはいわゆる「定員割れ」を表しています。

志願者数が募集人数を下回った時に定員割れという状態になります。

このような時に、「定員割れってことは、別に勉強しなくてどんな点数だったとしても、もともと人数が足りていないから絶対に受かるじゃん」と考える受験生がいるかもしれません。

ただ、ここでひとつ気をつけておいてほしいことが「定員割れだったとしても絶対に合格するとは限らない」ということです。

各学校は、入試の合格点数の最低ラインを設定しています。そのため、定員割れをしていても、学校が定める最低ラインを上回らなければその学校には合格できません。

仮に、受験する学校が定員割れの状況になっても、油断して受験勉強を疎かにしないようにしましょう。

倍率と合格率の関係性は?

大学受験において倍率が低いほうが合格しやすいのか?

大抵の場合、多くの人は倍率の低い学校のほうが合格しやすいと考えると思います。しかし実際は、倍率の低い学校でも合格しやすいとは限らないのです。

その理由は、各学校に集まる受験生の学力レベル・偏差値が不明だからです。

もしも、どの大学にもだいたい同じくらいの学力レベルの受験生が集まったとしたら、当然倍率の低い学校のほうが合格しやすくなります。

しかし反対に、倍率の低い学校に、受験者数は少ないものの偏差値の高い受験生が集まった場合、決してその倍率の低い学校に合格しやすいとは言えなくなります。募集人数より自分の学力順位が下回っていた場合は、当然合格はできなくなりますよね。

よって、倍率を見る際には、その学校の入試を受ける受験生の中で、自分はどのくらいの立ち位置にいるのかを把握した状態で倍率を見るようにしましょう。自分の立ち位置は、最後に受けた模試の成績などで、ある程度は確認できるはずです。

そこから合格できる可能性はどのくらいあるのかを見極めると良いです。決して倍率だけを見て、「倍率が低いから大丈夫だろう」と安易に考えることはせずに、自分の成績・偏差値をもとに客観的に判断することは大切です。

ポイント

・倍率を見る場合は、同時に自分の立ち位置(成績・偏差値)も確認するようにする。

受験において倍率は本当に重要なのか?

受験において倍率を重要視するべきなのか?

では最後に、受験する学校を選ぶ際に、倍率を重要視するべきかどうかをお話ししていきます。

人によって様々な意見がありますが、「倍率は参考にする程度で、特に重要視する必要はない」というのが筆者の意見です。

もちろん倍率が高いということは、募集人数に対して受験者数が大幅に上回っているということなので、他の受験生との戦いは激しくなってきます。特に有名大学や多くの受験生から人気のある学校は、毎年倍率は高くなる傾向にあります。

そのため、受験生の中には「挑戦して落ちたらどうしよう…」「やっぱり無理せずに自分の学力でも受かりそうな無難な学校を受験したほうがいいのかな…」と思ってしまう人もいると思います。

ただし、一番大切なのは「自分自身がどの学校に行きたいか」です。倍率やデータも大切ですが、それよりも大切なのは自分の気持ちです。

不安になる気持ちはとてもわかりますが、その不安な気持ちを受験当日に自分が最大限の力を発揮するための原動力に替えて、日々の受験勉強に取り組むほうが良いです。その中で、過去問や模試などを活用して、受験当日何点くらい取れそうなのかを確認しておくことも大切です。

また、出願が締め切られた時に出る倍率(志願倍率)と合格発表後に出る倍率(実質倍率)は異なり、多くの場合、志願倍率より実質倍率のほうが低くなります。そのため、受験前に目にする志願倍率が高かったとしても、実質倍率が低くなると予想できます。

なので、倍率に振り回されず、自分がどの学校に行きたいかを優先するようにしましょう。

まとめ

ここまで、受験における倍率の計算方法や種類などを説明してきました。

もう一度最後に倍率の計算方法をおさらいしておきます。

  • 志願倍率=志願者数÷募集人数
  • 実質倍率=受験者数÷合格者数
  • 合格者数=受験者数÷倍率
  • 落ちた人数=受験者数−合格者数
  • 受験者数=合格者数×倍率

すべての受験生が願書を出し終えて、募集人数や志願者数が決定したら、予備校や各学校からそれらの数値が発表されます。その際に、この記事で紹介した計算方法を用いて、自分で倍率を出したり、合格者数を出したりしてみてください。

倍率を気にしすぎることはありませんが、受験におけるひとつの指標として参考にしてみてください。

 

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