【古文】大学入試で頻出の超重要な連体詞をご紹介!

【古文】大学入試で頻出の超重要な連体詞をご紹介! 勉強法



「古文の連体詞ってなに?」

「どういう時に使われるの?」

「古文の入試問題で頻出の連体詞を知りたい!」

今回はこのような疑問を解決するために、古文の連体詞について紹介していきます。

そもそも連体詞とは何なのか、頻出の代表的な連体詞などをお伝えします。ぜひ参考にして、古文の勉強に活かしてください。

そもそも古文の連体詞とは何か?

そもそも古文の連体詞とは何か?

連体詞は、自立語で活用せず、主語にならないものの分類に入るひとつの品詞です。

連体詞は体言を修飾する働きがあるので、必ず体言、つまり「名詞の直前」に位置します。

また、よくある質問で「連体詞と副詞は何が違うの?」という質問があります。

連体詞と副詞の違いは、体言を修飾するか、用言を修飾するのかということです。連体詞は体言を修飾し、副詞は用言(動詞・形容詞・形容動詞)を修飾します。

ある単語を修飾することは同じですが、修飾する対象が違ってくるので注意するようにしてください。

代表的な古文の連体詞を例文を用いて一覧でご紹介!

代表的な古文の連体詞を例文を用いて一覧でご紹介!

高校古文で出てくる連体詞は数が限られるので、見分けるというよりは頻出のものをパターンで覚えてしまったほうが楽です。

なのでここでは、頻出の連体詞を例文を用いて一覧で紹介していきます。ぜひここで紹介する連体詞は覚えるようにしてください。

あたら:大切な

例文「いかが要なき楽しみを述べて、あたら時を過ぐさむ。」
訳「どうして役に立たない楽しみを述べて、せっかくの大切な時を過ごそうか、いや過ごすことはない。」

あらぬ:①別の ②思いがけない ③不都合な

例文①「なほ説考なめりとて見やりたれば、あらぬ顔なり。」
訳①「やはり説考であるようだと思って見てみると、別の顔である。」

例文②「今日はそのことをなさんと思へど、あらぬ急ぎまづ出できて紛れ暮らし。」
訳②「今日はそのことをしようと思っても、思いがけない急なことが先にできて、そのことに気を取られて1日を過ごし。」

例文③「弓箭を帯し、あらぬさまなるよそほひにまかりなりて候へば。」
訳③「弓矢を身につけ、(参上するのには)不都合な姿である装いになっておりますので。」

ありし:以前の・生前の・例の

例文「かのありし中納言の子を得させてむや。」
訳「あのいつぞやの中納言の子を私にもらわせてくれまいか。」

ありつる:先ほどの

例文「まことにまことに、ありつる鉢を忘れて、取り出でずなりぬる。」
訳「そうそう、先ほどの鉢を忘れて、取り出さないままにしてしまった。」

ある:ある

例文「ある人、県の四年五年果てて。」
訳「ある人が、任国での四、五年の任期が終わって。」

いはゆる:世に言う・周知のように

例文「いはゆる折り琴、継ぎ琵琶これなり。」
訳「世に言う、折り琴、継ぎ琵琶がこれである。」

いんじ:去る

例文「いんじ安元三年四月廿八日かとよ。」
訳「去る安元三年四月二十八日であったかな。」

かかる:このような

例文「この世にののしり給ふ光源氏、かかるついでに見奉り給はむや。」
訳「世間で評判になっていらっしゃる光源氏を、このような機会に拝見なさってはいかがだろうか。」

きこゆる:有名な・評判の・名高い

例文「うち甲も痛手なれども、きこゆる大力なりければ。」
訳「うちかぶとを射られたのも重傷ではあるけれども、名高い大力であるので。」

さしたる:①たいした ②特に思い定めた・格別の

例文①「さしたる事なくて、人のがり行くは。」
訳①「たいした用件がないのに、他人の家に行くのは。」

例文②「さしたることなん言はんと思ふ。」
訳②「特に思い定めたことを言おうと思う。」

させる:これといった・たいした

例文「わたうたちこそ、させる能もおはせねば。」
訳「お前たちこそ、たいした才能もおありでないので。」

然らぬ(さらぬ):①それ以外の・そのほかの ②たいしたことではない・なんでもない

例文①「鳥部野・舟岡、さらぬ野山にも、送る数多かる日はあれど、送らぬ日はなし。」
訳①「鳥部野や舟岡、そのほかの野山にも、葬る数の多い日はあるけれど、葬送しない日はない。」

例文②「涙おしのごい、さらぬ体にもてないて申しけるは。」
訳②「涙を拭い、なんでもない様子に振る舞って申したことには。」

然る(さる):①そのような ②相当な・立派な

例文①「みな人ものわびしくて、京に思ふ人なきにしもあらず。さる折しも。」
訳①「そこにいる人は皆、なんとなく切なくて、都に愛する人が必ずしもいないわけではない。そのような折に。」

例文②「別当入道、さる人にて。」
訳②「別当入道は、相当な人物であって。」

然るべき(さるべき):①そうなるはずの ②しかるべき・相応な ③相当な・立派な

例文①「さるべき契りこそはおはしましけめ。」
訳①「そうなるはずの前世からの約束がおありになったのだろう。」

例文②「娘をば、さるべき人に預けて。」
訳②「娘をしかるべき人に預けて(=相応しい男と結婚させて)。」

例文③「さるべき人の宮仕へするがりやりて、恥づかしと思ひゐたるも、いとあいなし。」
訳③「相当な女で、宮仕えをしている人のところに自分の婿を取られて、気恥ずかしく思っているのも、誠に面白くない。」

なでふ:①なんという ②特にこれという ③どれほどの〜か、いや、〜ない(反語の意)

例文①「こは、なでふ事、のたまふぞ。」
訳①「これはまあ、なんということをおっしゃるのか。」

例文②「なでふことなき人の、笑がちにてものいたう言ひたる。」
訳②「特にこれということのない人が、にこにこして無闇に喋っている。」

例文③「ただ清き衣を着て詣でむに、なでふ事かあらむ。」
訳③「ただもう綺麗な衣服を着て参詣しようというのに、どれほどの支障があろうか、いや、支障はない。」

まとめ

今回紹介した頻出の連体詞をもう一度復習します。

  • あたら:大切な
  • あらぬ:①別の ②思いがけない ③不都合な
  • ありし:以前の・生前の・例の
  • ありつる:先ほどの
  • ある:ある
  • いはゆる:世に言う・周知のように
  • いんじ:去る
  • かかる:このような
  • きこゆる:有名な・評判の・名高い
  • さしたる:①たいした ②特に思い定めた・格別の
  • させる:これといった・たいした
  • 然らぬ(さらぬ):①それ以外の・そのほかの ②たいしたことではない・なんでもない
  • 然る(さる):①そのような ②相当な・立派な
  • 然るべき(さるべき):①そうなるはずの ②しかるべき・相応な ③相当な・立派な
  • なでふ:①なんという ②特にこれという ③どれほどの〜か、いや、〜ない(反語の意)

特に連体詞を意識して勉強する必要はありませんが、今回紹介した頻出の連体詞はしっかりと覚えてしまいましょう。

 

また、こちらの記事で古文の勉強法を解説しています。ぜひ合わせてご覧ください。

大学受験の古文の勉強法

2018.03.25

この記事を書いた人

受験コーチ「むー」

2011年〜2016年まで、個別指導・集団塾で講師として受験指導、講師向けの指導法講演も行いながら、2014年には自身の「地頭勉強」を継承するオンライン塾を立ち上げ、述べ2000人以上の受験生を指導してきました。 教え子を、京都大学・大阪大学・東京理科大学・筑波大学・早稲田大学・同志社大学などの大学へ合格に導き、現在も「受験コーチ」として活動を続けています! ▶︎詳しいプロフィールはこちら

【広告掲載】無料相談のご案内

広告掲載